洗面台の排水管の詰まりの原因と解消ポイント
カテゴリー:洗面所・洗面台の水漏れについて
目次
「顔を洗って流そうとしたら、ぜんぜん流れなくて困った」 そんな経験はありませんか?
洗面所は洗顔だけでなく、歯磨きや髪のセットなどで家族全員が使うために、様々なトラブルが起きやすい場所です。
- 洗面所の水が流れない
- ゴボゴボ音がして流れにくい
- 一度逆流してからでないと流れない
このような症状が出たら、何が詰まりの原因になっているかを理解した上で、対策を立てましょう。
洗面所の排水管の詰まりの原因
洗面所の排水つまりの原因としては以下のものがあげられます。
- 髪の毛、ヒゲ、石鹸カス、垢、ほこり、イヤリング、ピアス、ヘアピン、指輪、歯磨き粉のキャップ
毎日洗面所で洗髪をする人や、長い髪の人がいる家庭では特に詰まりやすいものです。 髪の毛は排水口のゴミ受けをすり抜けて、排水管に流れ込んでいきます。 それら何十本もの髪の毛に、手を洗えば石鹸カスが付着し、洗顔すれば皮脂汚れが加わります。 そうして他の汚れを吸着しながら固形化、肥大化していき、ついには詰まりを起こしてしまうのです。
異物に関しては、洗面所の周辺にものを置く習慣を見直すことや、収納を工夫することで排水口への落下を防ぐようにしましょう。
洗面所の排水管の詰まりを解消・・・排水管を分解する
まずはどこが詰まっているのかを探してみます。 最初に確認するのは排水口です。 水が流れる入り口である排水口には、ヘアキャッチャーが取り付けられている場合があり、そこに髪の毛が大量に絡んで詰まりを起こしている時があります。
それら排水管の上部を清掃しても改善しない場合、さらに下部を調べることになります。 排水管は下水から臭いが上がってくるのを防いだり、虫の侵入を食い止めるために、わざと曲げることで水(封水)をためています。 これは排水トラップと呼ばれる仕組みですが、S字、U字、 P字と様々な形があり、その形状からどうしても汚れを蓄積してしまいがちです。 その曲がりの部分が次のチェックポイントとなります。
この段階になると、排水管をばらしてぬるぬるした内部に触れることになりますし、そこで汚物が出てくれば割りばし等で掻き出す作業も必要となります。 封水を受けるためにバケツも用意しなくてはならず、なかなか骨の折れる仕事です。
ここまでしても詰まりが解消されない場合、さらに排水管の奥の下水管との接続部分か、あるいは下水管に原因があります。 又、最終的にはバラバラにした排水管を組み立てなければならず、パッキンがしっかりはまっていなかったり、何か不具合があると水漏れの原因にもなってしまいます。
洗面所の排水管の詰まりを解消・・・道具、薬品を利用する
排水管をばらさずに詰まりを解消する手立てはないでしょうか?
軽度の詰まりの場合、ラバーカップが活躍します。 トイレではお馴染みの道具ですが、洗面所用のものも市販されています。 使い方はトイレと同じ要領で、ゆっくりと押し付け、引き上げるときは勢いよく行います。 水はねがありますが、思い切って引いてください。
ラバーカップを引き上げる時に水が吸引され、その勢いで詰まりの原因が動き、水が流れるようになります。
他には重曹とお酢を使って、発泡パワーで排水管内部の汚れを浮き出させるという方法や、ペットボトルを螺旋状に切って汚れを絡めとるやり方もあります。
薬剤の場合、市販されているパイプクリーナーを使うか、さらに強力なものを希望するならば、排水管の防汚性向上やメンテナンスに使われる業務用の薬剤をインターネットで入手するという方法もあります。
洗面所の排水管の詰まりを解消・・・自己解決のデメリット
排水管を分解する方法は、決して少ないとはいえない量の汚物や汚水と格闘しなければなりませんし、排水管を正確に元に戻すことも必要になってきます。 中には経年劣化によって部品が癒着してしまい、排水管自体の分解ができない場合もあります。
ラバーカップは比較的手軽ですが、詰まりの箇所が浅い場合に限定されます。 重曹とお酢は安全で他の掃除にも使いまわせる良さがありますが、何らかの固形物が詰まっている時は、問題解決にはなりません。
又、薬剤は効果が大きければ大きいほど、使用方法に最大限の注意を払わなければなりません。 業者用の薬剤は劇的な効用がありますが、誤って使用すると排水管の内部が高温になるため、素材によっては排水管を溶かしてしまうような事態になってしまいます。
このような点から、早く元通りにしたい、小さな子どもがいて作業が難しいなどの場合は、専門業者へ依頼することで早めの原状回復が可能になります。
まとめ
洗面所の排水管の詰まりの原因と解消ポイントは、以下の3点にまとめられます。
- 詰まりの原因となる髪の毛などは、普通に生活をしていれば排水管に流れ込んでしまうことを完全に防ぐことは難しいが、小物等は洗面所の周りを整理することで落下を防止することができる。
- 詰まってしまったら、自己解決が可能なのかどうかをよく見極める。軽い詰まりならば、費用軽減の為にも無理のない範囲で行うとよい。
- 明らかに固形物が詰まっている時は、業者に依頼し速やかに取り除いてもらう。
詰まりの原因を見極め、適切な対応で元の状態を取り戻してください。
