洗面所の排水溝から発生するコバエの原因と対策
カテゴリー:洗面所・洗面台の水漏れについて
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洗面所でコバエが発生した、気持ち悪いのでなんとかしたいと思っていても、どこから発生しているのかわからず困る方もいるでしょう。 マメにお掃除しているにも関わらず、コバエが発生するとげんなりしてしまいます。 またその日に駆除しても、翌日また飛んでいることもあります。
そこでここでは洗面所などを中心にした水回りに発生するコバエの原因について解説するとともに、コバエの駆除や発生対策などについてもご紹介します。
夏になるとなぜか水回りに大量発生する理由もわかるようになりますよ!ぜひ参考にしてください。
コバエとは
コバエはハエの総称です。生態の異なる6種類ほどの小さなハエをそのように呼びます。
すっかり世間一般に定着した呼び名ですが、学術的でないことから正式にはそのように呼ばれません。
中でもチョウバエ科などが、排水溝などから発生するコバエになります。
蛾のように全身が鱗毛に覆われて、見た目が逆ハート型に見える3~4mmのコバエです。 おもに発生するのは、浴室内の排水口や浴槽下の水垢汚れ、洗面所の排水溝などです。このコバエは洗面所の排水管内に付着したスカムと呼ばれるヘドロ、屋外の水たまりなどの下水道からも発生します。
日中は光を避けて低い場所で静かにしていますが、夜になると活発になります。
卵から成虫までは20日前後かかりますが、発生している場所が特定できないなど見つけにくいハエです。家庭用の殺虫剤でもなかなか駆除しにくい性質があります。
家で発生した場合は排水口に氷を大量においておくと、先ほどのスカムの細菌が活動できないのでコバエの幼虫は発育ができません。 また水垢なども定期的に洗浄すると少なくなります。
これ以外にもニセケバエ科とよばれる、排水管から多く発生するものやフンコバエ科などの水漏れや府排水などから発生するもの、チビクロバネキノコバエ科などの観葉植物や雨どいのコケなどから発生するものがあります。
コバエと一口に言っても厳密にいうと色々な種類があるということです。また8月は気温が高すぎるので、発育できず自然にいなくなります。
コバエ発生の原因は?
水回りにでるコバエの種類は先ほどもお伝えしたように、チョウバエという種類が多いと言われています。 これらは主にお風呂場や洗面所などの水回りにでてくる種類です。
また全長も4~5ミリほどの大きさしかないので、黒とか灰色っぽい色をしていて、小さな羽根と産毛のような毛が全身に生えているのというのは、よく見てもわかりにくいはずです。
また夜行性ということもあり、昼間は見かけなくても夜になると出てきます。トイレにも出ることがあり、埃のように見えますが、よく見ると動くのでコバエであることがわかります。
このチョウバエは、汚れていて湿っている場所を好む傾向があります。汚水やスカム(ヘドロの一種)に産卵して増えます。 つまり人のアカや脂汚れ、せっけんの泡の残りなどが原因となってそれを餌に増えていくということです。
水回りに多いということは、排水口や排水溝、下水管なども含め、それ以外の部品であるゴムパッキンの間や洗濯機の下や、ホースなどにも増えてしまう要素がたくさんあります。湿気と汚れがたまる場所はこのコバエが増える原因が色々あります。
いつもきれいに掃除をしていても、排水口や排水溝は見えないところであり、何かないと掃除しない場所でもあります。
増える原因がわからないと駆除できないので、その意味からいうとコバエが発生したら水回りの奥深いところや水が溜まりやすいところが汚れてきた、ということがわかります。 また普段掃除できない、しないところも多いので、油断していると発生するのがコバエです。
コバエの駆除方法
洗面所の排水溝や下水管から出ていることがわかれば、そこの汚れをきれいにすることから始めます。 ただし、見えない部分から発生していることが多いので、まず洗面所に飛んでいるのを見かけたら洗面所、洗濯機、お風呂場の順で駆除していきます。
洗面所は定期的にパイプを洗浄するような洗浄剤で掃除をすると駆除できます。
また、排水口に氷を設置する(多めにおいてください)と、一時的に幼虫が生育しない環境になります。
つまり、コバエはある程度の温度も育成環境に必要ということです。 その点洗面所は常にお湯が出る、パイプの内部なども汚れが付きやすい部分がある、水が溜まりやすい、湿度があるといったコバエの幼虫が育成しやすい環境が整っています。
その環境を無くせば発生しない、駆除できるようになります。 見た目の掃除だけでなく、パイプ内部もしっかり掃除しておきます。
また洗濯機なども水が溜まりやすいところや、洗濯機自体も専用洗剤(洗濯機洗浄剤)があるので、2週間か3週間に1度は洗浄するとよいでしょう。
汚れが相当溜まっているはずです。
また、お風呂回りの浴槽の下に防水パンがあるような形のお風呂は、取り外して洗えるものがあります。 この場合は汚れを落としてみましょう。
また、外すことができない固定のタイプは残り湯をためない、また排水している栓をしておく(これはパイプの洗浄をした洗面所でも同じこと)のが有効です。
なるべく残り湯を溜めないということも大切です。 栓をすると成虫の侵入が防げるだけでなく、卵をスカムに生むことも防ぐことが可能になります。
コバエの発生対策
先ほどもお伝えしたように、排水口への氷の設置をすると一時的に減ってきます。 ただし、予防をしておいたほうが駆除ははるかに楽になります。
それはここでも何度もお伝えしたように、チョウバエの幼虫が育成するために環境を発生させないことが一番の駆除になります。 つまりこれは日常的に管理すれば発生しないということです。
洗面所を中心に考えましたが、まずはお風呂などから出る時はお湯を壁面から床面の隅々まで掛けて流してみてください。
40度前後のお湯をかけると、洗剤残りや皮脂汚れなどの付着を防ぐことが可能になります。
意外と、お風呂で使ったボディーシャンプーなどが跳ねて残っていることがあります。
そしてシャンプーなどの界面活性剤は、この40℃以上のお湯で溶けるようにできています。 ただし水では落ちません。皮脂などの汚れも同様です。
またお湯を流した後に冷水シャワーを流すと、浴室全体の温度が下がり、カビを防止する役目も果たしてくれます。
洗面所の場合も排水口などからコバエが発生するのを見たことがあるはずです。
これはパイプ用の洗浄剤を定期的に使うようにしてください。 殺虫剤や置型タイプのコバエ駆除剤では取れないことが多いはずです。
また水が溜まりやすい洗濯機の排水溝、洗濯機自体も定期的に専用洗剤などで清掃することをお勧めします。
まとめ
コバエは気が付いたらかなり増えている、夜になるとなぜか飛んでいるという厄介なものです。小さいので潰すということもできません。
また、コバエ取り器も小動物などがいると、簡単には使えない場合もあります。 コバエは意外と厄介なのです。あまり殺虫剤が利かないというのも駆除を難しくしています。
ただしこれが出てきたということは、洗面所の水回りの内部が汚れてきたという証拠です。 パイプ内部の汚れをできるだけためない、定期的に清掃することがコバエを発生させないコツです。
