排水管からの水漏れは専用テープで応急処置を
カテゴリー:水道管・排水管の水漏れについて
目次
水漏れは、どこで発生するかわかりません。 万が一住宅の中で水漏れが発生すれば、さまざまな場所に不具合を生じさせてしまうでしょう。 目に見える配管から漏れる水を発見したときには、自分自身で応急処置をすることも可能です。 どのようなアイテムをどう使うと効果的なのか、詳しい水漏れ補修の方法と共に紹介します。
水漏れ専用のテープとはどんなものか
配管からの水漏れを修理できるアイテムは、「水漏れ専用テープ」と呼ばれるものです。 このテープには、以下のような種類があります。
自己癒着テープ
自己癒着テープは、テープでありながら接着剤や粘着剤などの「のり」を使用していません。 テープを引っ張ってくっつけることで、素材自体が自己癒着してくっつきます。 のりを使用していないため、水のにじみやぽたぽた漏れにも効果大です。
水漏れが発生している場所にテープを貼り付け、その上から保護用のテープやシールを貼ることで耐久性が高くなります。
防水補修テープ
テープの一面が防水仕様になっており、水を防いでくれます。 テープ自体の伸びが良く、カーブや細かい部分にも簡単に貼り付けられます。
水道用ラップテープ
排水からの水漏れを防ぐときに、一般的に使われるのがこちらのラップテープです。 シリコンゴムから作られており、べたつきゼロで剥がしたあともきれいな状態をキープできる点が魅力です。
シートタイプもあり
水漏れを補修できるテープには、シートタイプも存在しています。大きめのシートを補修したい部分にペタリと貼り付けるだけなので、非常に手軽に扱えます。
専用テープの使い方は?
配管からの水漏れを発見したら、専用のテープを用意して早速補修をスタートしましょう。 正しい方法で修理をしなければ、残念ながら水漏れを止めることはできません。 以下の手順で作業を進めていきましょう。
- 排水管の水漏れが発生している部分をきれいにする
- 必要な長さにテープをカットしておく
- 少しずつ引っ張りながら、パイプに巻き付けていく
- 巻き終わりを強く圧着する
- もし必要があれば、上から保護テープを貼る
水漏れを補修できる専用のテープには、さまざまな種類があります。 当然それぞれで異なる特徴を持っていますから、使う前によく確認してください。 取扱説明書をよく読んだうえで作業を行うと、スムーズに補修を完了できます。
専用テープの価格について
排水管からの水漏れを、補修用テープを使ってなんとかしたい!と思ったときに、気になるのが価格についてです。 作業自体は自分で行えば無料ですから、テープの購入代金のみがかかることになります。
水漏れ補修専用テープの価格は、500円~3,000円程度です。
- どの程度しっかりと補修できるのか
- 使い勝手の良さ
- テープの長さ
これらのポイントで、補修テープの価格は変わってきます。 自分にとってもっとも良いもの、そして必要量を満たしているアイテムを選んで購入すると良いでしょう。
どれくらいのレベルまで対応できる?
水漏れ補修専用テープでトラブルを解決する場合、気になるのが「どの程度のトラブルまで対応できるのか」という点です。 これは、補修用のテープの質の高さによっても異なります。
近年の補修テープの質は、非常に高くなってきています。 それなりの価格のテープを選び購入すれば、「ぽたぽた水漏れ」や「じんわり水にじみ」には充分に対応できることでしょう。
水を出したり流したりするときにも、日常生活に支障をきたさないレベルで使えるはずです。
大切なのは、きちんとした手順で補修をするということです。 特に補修が初めての場合には、きちんと施工できていないケースも多いもの。 シールを水漏れ部分にきちんと密着させることが、セルフ補修のコツとなります。
テープで水漏れが止まれば業者は呼ばなくていい?
それなりの価格の補修テープを購入した場合、「もったいないから、もうこのままでいいか」と思う方もいるかもしれません。
確かに、水漏れが止まれば、一時的に問題は解決します。 しかし以下のようなリスクもありますから、注意しましょう。
あくまでも水漏れを防いでいるだけ。根本解決にはなりません
補修テープで水漏れを防ぐことは、根本的な解決にはなりません。 あくまでも「漏れ出てくる水を、テープで物理的に止めているだけ」という状態です。
なんらかの理由でテープが緩んだり外れたりすれば、すぐにまたトラブルが再発してしまうでしょう。
水は人間の生活に欠かせないもの。 給水と排水のシステムがきちんと確立されていることで、快適な生活は守られます。 とりあえず補修テープで応急処置をすることも大切ですが、それ以上に重要なのは、その後きちんと、根本的な解決を目指すことです。
排水管の交換など、素人には難しい作業をしてもらう必要がありますから、プロにお任せするのが賢明です。 安心して生活できる環境を取り戻しましょう。
素人判断は危険!そのほかの場所から水漏れしている可能性も
排水管からの水漏れを補修テープでなんとかできたら、それで安心!と思う方も多いことでしょう。 しかし実際には、「水漏れが起きている場所は一か所だけ」とは限りません。
目に見える場所から水漏れをしていれば、「応急処置だけでは駄目だ」とすぐに気付けるかもしれません。
しかし目に見えない部位でも水漏れトラブルが起きていれば、気付かない間に水による被害が広がっていってしまうでしょう。
マンションやアパートでは、階下の部屋に水漏れ被害が及んでしまうことも…。 もちろん階下に住んでいる方にはなんの落ち度もなく、きちんとお詫びをして、被害を補償しなければいけません。
損害賠償や慰謝料といった話になることもありますから、油断しないてください。
ご近所付き合いにも悪影響を与えてしまう可能性もありますから、水漏れトラブルを確認したときには、自己判断ではなくプロの判断を仰ぐのが賢明です。
水漏れの原因はわからないままに…
応急処置としては非常に優秀な補修テープですが、そのまま問題を放置すれば、水漏れの原因はわからないまま、時間だけが経過していくことになります。
水漏れの原因は実にさまざまで、部品や水道管の経年劣化や緩みやゆがみなどが考えられます。 原因によっては、より広範囲で修理をしておいた方が良いケースも存在するでしょう。
水漏れトラブルを根本から解決するためには、原因を正しく把握することが重要です。 そのチャンスを、どうか見逃さないでください。
まとめ
便利な補修テープが一般にも出回るようになった今、「自分で修理できればそれで良い」と考える方もいるかもしれません。 しかし生活に欠かせない「水」に関わる問題だからこそ、自分だけの判断で行動するのは危険です。
トラブルが起きたときには、応急処置を施したあとに、根本から問題を解決することを目指しましょう。
「どうすれば良いのだろう」と迷ったときには、水回りの専門業者に依頼をするのがおすすめです。 あらゆる水漏れトラブルに、素早く対応してくれることでしょう。
どこで水漏れが起きているかわからないようなケースでも、プロにお任せすれば大丈夫です。 素早く行動することで、水漏れによる被害を最小限に食い止められます。
水漏れトラブルはいつ起きるかわからないからこそ、応急処置用のテープと、信頼できる業者の連絡先をまとめておくと安心です。 もし、排水管からの水漏れにお困りでしたら、いつでもご依頼くださいませ!
