ティッシュペーパーをトイレに流すとなぜつまるのか
カテゴリー:トイレの水漏れについて
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以前、学者たちの間で、歴史上の偉大な発明物ランキングが作られたことがあります。 火薬、パソコンなどのものが並ぶ中、意外だったのは「紙」です。 確かに、紙は自然から急に生まれるものではなく、それでいながら今の私たちは多くの紙に囲まれた生活をしています。
その中でもティッシュペーパーとトイレットペーパーの2つは、どちらも現代の生活の上ではもはや欠かせないものといってもいいでしょう。色々な場面でたくさん使うあまり、ついつい切らしてしまうというのもよくあることです。
ただ、「ティッシュペーパーを切らしたので、トイレットペーパーで鼻をかんだ」という話は結構耳にしますが、「トイレットペーパーを切らしたので、ティッシュペーパーを使ってトイレに流した」という話はあまり聞かず、むしろ「ティッシュペーパーをトイレに流すと詰まるからよくない」とも言われています。
実際のところ、どうなのでしょうか?その疑問にお答えいたします!
なぜティッシュペーパーを流すと詰まるのか
トイレが詰まるといった場合、そこにはいくつかの要因があります。 その中で一番多いケースは、本来水が流れるはずの排水パイプに、何か別のものが溜まってしまい、水が流れなくなってしまうという状態です。
ティッシュペーパーを流すと詰まると言われている理由は、「ティッシュペーパーは水に溶けない」ため、排水パイプで水をせき止めてしまうからです。
ただ「どうしてもトイレットペーパーが無かったので、その場はティッシュを数枚使ってしのいだ」「間違ってティッシュペーパーを数枚使ってしまった」という方が、「私が使ったせいで、いつかトイレが詰まるのでは……」と心配して悩まれてしまうこともあります。
ご安心ください! 数枚使用したくらいではよほどのことが無い限り、トイレが詰まることはありません。 もともと排水パイプは汚物を流すためにつくられています。 そのため、水に溶けづらいものであっても少量であれば、問題無く流せる構造となっています。(例えば、ちゃんと水やモノが流れるかをチェックするためにピンポン玉を流すこともあります。)
そのため、毎日トイレットペーパー代わりにティッシュペーパーを使っていたり、ティッシュペーパー一箱分を使ってしまったり、といった量でなければ大丈夫です。 とはいっても、あまり使わないように気をつけてください。
トイレットペーパーとティッシュペーパーの違い
さて、ではそもそもどちらも薄手の紙であるティッシュペーパーとトイレットペーパーはどんな性質の違いがあるのでしょうか?
先に述べたように「ティッシュペーパーは水に溶けない」のですが「トイレットペーパーは水に溶けやすい」のが一番の性質の違いです。
ちなみに「溶ける」といっても、コーヒーに角砂糖を入れた時のような、消えてなくなってしまう溶けかたではありません。
実際に、トイレットペーパーをしばらくの間、水に浸してみるとわかるのですが、水分をしっかり吸収しますが、形としては残ったままです。 ただし、軽くかき混ぜるなどの刺激を与えると、細かく砕けてバラバラになります。 このような状態を「水に溶ける」と表現しています。
なお、ティッシュペーパーも吸水性が高いため、水に浸すとトイレットペーパー同様になりますが、こちらは軽くかき混ぜる程度では形はくずれません。 逆に鼻をかんだ時に、すぐくずれてしまうようでは不便ですよね。
このようにトイレットペーパーが細かく砕けた状態で「溶ける」ことによって、排水パイプに大きな障害物となって詰まりを生じることなく、下水として流れていくことができます。 なお、ダブルロールよりもシングルロールのトイレットペーパーのほうが溶けやすくなっています。トイレが詰まりがちというかたは、見直してみてはいかがでしょうか?
またJIS規格では、このトイレットペーパーが溶けるかどうかの基準がしっかり設定されています。 一定の状態でかき回している水の中にトイレットペーパーを入れ、100秒以内にほぐれるかどうかを検査しています。
ティッシュペーパーを溶かす方法はある?
では、ディッシュペーパーを溶かす方法はあるのでしょうか?
まずティッシュペーパーの中にも、トイレットペーパー同様に水に溶ける性質のものもあります。 一部駅のトイレの前の自動販売機などで売られているティッシュペーパーなどがまさにそのタイプ。元からトイレ仕様として作られています。
例えば一部海外などへの旅行が頻繁にありトイレットペーパーの無いトイレに出くわす可能性が多く、本来ならばトイレットペーパーを持ち歩きたいけどかさばるのは困ります。 そんな場合には、是非この水に溶けるタイプのティッシュペーパーを鞄の中に入れておくとよいでしょう。
そして、水に溶けるティッシュペーパーではなく、通常のティッシュペーパーを使ってしまって、トイレを詰まらせた場合です。一体どうすればよいのでしょう? 先に述べました通り、ティッシュペーパーは形あるものとして残っていますので、それを何とかして取り除くしか方法はありません。
1つ目は、お湯を使う方法です。 お風呂にはいると皮膚がやわらかくなるように、ティッシュペーパーも水よりもお湯につけた方がやわらかくなります。 そうなると、それまで水流をせき止めていた抵抗力も弱くなりますので、お湯による水流と合わせて、流れていくこともあるそうです。
2つ目は、薬剤を使う方法です。こちらも完全に紙を溶かすようなものは、ドラッグストアなどで売られている日用品の中にはありません。 ただ、トイレットペーパーほどではありませんが、ティッシュペーパーをほぐれやすくするものがあります。
3つ目は、道具を使って物理的に取り除く方法です。 ただし、この時には大きく2つのパターンがあります。 1つは長い棒を使うパターン。詰まっているティッシュペーパーを排水パイプの奥へ押しやってつっかえを取ります。
もう1つは、長い棒の先に半球状のゴムがついている道具、通称ラバーカップを使うパターンです。 ともしかしたら、あれ?さっきの長い棒と同じじゃないの、と思われたかもしれません。
このラバーカップ、使い方を間違えているかたも結構いらっしゃるようです。実はラバーカップは、詰まっているものを奥へ押しやるのではなく、引き寄せるために使う道具なのです。
まずは半球のゴム部分をへこませるようにして、トイレの穴にラバーカップを押し当てます。 そして、一気に引き上げることでカップの中に水やつまっていたものが引き寄せられるようになっています。
ちょっと使うのが難しそうと思われた方のために、最近は取っ手がつくなどして吸い取りやすくなった専用クリーナーやポンプなども売られています。
なお、ここまでは家庭で対応できる範囲ですが、つね日ごろから誤ってティッシュペーパーをつかっていた場合は、排水パイプの奥に相当詰まっていることがあります。 その時は、専門の業者にお願いしましょう。
まとめ
以上、いままであまり意識しなかったかたも多いかもしれませんが、ティッシュペーパーやトイレットペーパーには、それぞれ相手には無い特徴があり、使えるシチュエーションには条件があります。
どうしてもの非常事態以外でティッシュペーパーをトイレで使うことは止めて、常日頃から両方とも切らすことが無いよう用意しておくようにしましょう!
