トイレから水漏れが発生した時の水道代はどうなる?
カテゴリー:トイレの水漏れについて
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トイレから水漏れした場合、いったいその間に流れた水道代は誰が持つのでしょうか?
実は水漏れと一口に言っても、状況によってはその家の方が負担しなくても良いケースもあります。中には水漏れが起きているにも関わらず、そのことに気が付かなくて2カ月後の水道料金の支払い時に気が付くという場合もあります。
その時初めて水道代が非常に高額になっていることが判明し、慌てるという方も少なくないといいます。
そこで、トイレから水漏れが発生したときの水道代はいったい誰が払うのか、ということについて色々なケースをご紹介します。 決して他人ごとではないので、参考にしてみてください。
トイレの水漏れが原因の水道代は誰が払う?
水回りのトラブルの中でも、トイレの水漏れは気が付かないこともあります。 例えば水洗トイレが水漏れしている場合は、ボールタップ(水を溜めるタンクの中にある)やフロートバルブといった、トイレの洗浄機能の部品が壊れて水漏れを起こすということがあります。
このような部品が壊れるケースで水漏れが疑われるときは、ご家庭で使用しているトイレのメーカーなどに確認(ウェブサイトに詳しく部品が載っている場合が多い)して、交換方法を参考にしてみてください。
また詳しくない、わからないという場合は水漏れに詳しい業者に確認してもらうという方法もあります。
もちろん激しく水漏れしている、明らかにトイレのタンクで水漏れしている音がする時はすぐトイレの横についている止水栓(水の元栓で)を閉めてしまえば、水漏れは一時的に止まります。
止水栓はそのトイレによっても色々な種類がありますが、たいていは横一文字の口がついているので、ドライバーでひねると止めることができます。
また、ウォシュレットなどが付いていると、そこが蛇口のような形になっていることもあります。
少し注意したいのが水漏れを修理する場合、ご自宅(持ち家)の場合はその家が負担することになります。
賃貸のケースはオーナー側と相談しますが、たいていはオーナー側が負担して修理するケースがほとんどでしょう。
一方で、水漏れの原因が元の水道管が破裂することで起きていた場合は、お住まいの市区町村の水道管理者(在宅管理者か市の管理者)が負担することになります。
市が運営しているような住宅にお住まいの場合は、東京都なら市が負担します。お住まいの市区町村によっても負担については違いがあるのでご確認ください。
なお東京都が管理する住宅では、以下のような場合は東京都が負担することになっていますので参考にしてください(持ち家・東京都管轄外はすべて自己負担)。
- 止水栓・給水管・洗浄管から水が漏れる場合
- 便器の取り付け部分から水漏れしている・便器がぐらついている場合
またご注意いただきたいのが、トイレの水を節約するという目的でトイレタンクの水カサを増やすために、ペットボトルに水を入れて置く方がいらっしゃいます。
しかしタンクから水を流して洗浄するような設計になっている水洗トイレは、適量の水がないとつまりの原因になることがあります。 そして場合によっては、内部の金物が故障することもあります。 これが元でトイレの水が止まらなくなった場合はご自身で負担することになります。
トイレからの水漏れをほっとくと水道代はいくらになるのか
トイレから水漏れした場合、一体水道代はいくらになるのでしょうか。 これはあくまでも想定ですが、たいてい水道料金は2カ月に1度請求が来るはずです。 例えばそこで水漏れを1カ月気が付かずに放置してしまった場合の料金を計算してみます。
ここでは口径が13ミリの場合、蛇口(水道の蛇口幅のこと)とトイレの両方を比較してみます。 蛇口は水漏れしていると気が付きます。また、音だけでなく水が実際に出ているので目視もできます。
太さ1ミリの水漏れで、1時間5リットルとなり、水漏れ分の料金は1ヵ月で約1,000円かかります 5ミリで1時間30リットルとなり約5,500円、10ミリなら1時間200リットルとなり、36,000円もかかります。
一方トイレでの水漏れの場合は、便器内の水面が動いているということで確認できることがあります。 この場合でも1時間で200リットルの水漏れの場合は、1カ月で約36,000円の料金となります。つまり2カ月に1度の場合ならさらにアップする可能性もあります。
トイレの水漏れに気が付かずにそのまま放置していた場合、ものすごく高額な水道料金を請求されて初めて気が付くという例があります。 少しだから大した額ではないだろうと考えていると、先ほどの例で2ヵ月72,000円にもなるケースがあるということです。
トイレの水漏れに気が付かずに放置し、ある日水道料金の明細で初めて水漏れしていることが判明すると、水道代に加えてまたさらに修理代のお金がかかるという悪循環になります。 そこで水漏れしていることを水道料金で確認する以外、どうしたら判明できるのかを次にご紹介します。
水漏れが起きているのかは水道メーターで確認
もちろん水道料金が非常に高額になっているなら一旦家の蛇口をすべて閉めて、トイレや給湯設備で水は使っていないという状態にしてみてください。
その次に、各家庭にある水道のメーターボックスのふたを開けて、中にあるメーターの丸い蓋をさらに開けてください。
このとき、中のパイロットがちょっとでも回るように動いているなら、やはりどこかが水漏れしているということになります。 逆に全部止水栓を止めるなどしてパイロットが止まっていたら、水漏れはないということになります。
トイレが水漏れしているという明らかな状態としては、トイレの給水管から水が漏れる、ポタポタ落ちるようなケースもあります。
また、水が便器に流れている音がする、ちょろちょろ流れているのが確認できる場合も水漏れしている可能性があります。 そしてもっとわかりやすいのが、トイレの蓋から水が溢れる、トイレの排水管から水がジャージャー漏れてきた、といったケースです。
ここまで来ると明らかに水漏れしている状態がわかります。そうでない少量ずつが水漏れしているとやはり2カ月後の水道料金の明細で初めてわかることもあります。
た修理は東京都管轄の住宅などは部位によっては、市区町村でやってくれますが、多くの家では修理費は自己負担になります。
給水管の接続部分から水漏れした場合はパッキンなどの消耗品が劣化していることがあります。ナットが緩んでいるという基本的なことで直らないなら、パッキンが経年劣化していると考えてください。
給水管のパッキンが劣化している程度なら、お近くのホームセンターに部品が売っているので交換することで直ることもあります(ご自身で行うなら必ず止水栓を止めましょう)。
まとめ
トイレは使い続けていくと必ず劣化します。 トイレの給水管や止水栓から水漏れする、便器自体の取り付け部分から水漏れするということもあります。
まだ気が付く範囲で水漏れしているなら良いのですが、中には気が付かずに放置していたら、高額の水道代になったという方もいるでしょう。
そうならないためにも、普段から水音を確認することや、古いタイプのトイレや設置してから相当な年数が経過しているなら、数年に1度は自分でパッキンを変える、それが無理なら専門業者に依頼して簡単なメンテナンスをしてもらうというのも良い方法です。
普段からトイレを掃除して水の状態を確認しておくのも、水漏れ防止には重要です。