まず初めに試すべき!トイレが詰まった時の対処法
カテゴリー:トイレの水漏れについて
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トイレが詰まる原因は、水流の不足や異物が詰まることです。便器の水位の変化や音で詰まる前兆が分かることもありますが、気が付かないうちに詰まってしまったということも少なくありません。
そこで、今回はトイレが詰まった時の対処法についてご紹介します。間違った対処法をすると作業が大がかりになる可能性があるので、正しい対処法を覚えておきましょう。
トイレが詰まった!作業前に準備をすることは!?
トイレが詰まった際、被害を最小限にとどめるために作業前の準備も重要なので必ず行ってください。まずは、センサーで反応する仕組みのウォシュレットのプラグを抜きます。なぜなら、便器の中の水が増えると水があふれやすくなってしまうからです。そして、感電防止のため必ずゴム手袋をしてから抜いてください。プラグを抜いたら止水栓を閉めましょう。止水栓を閉めなければ、レバーを動かすたびに水が流れるのであふれ出てしまう危険があります。
止水栓は基本的にトイレタンクにつながる給水管に付いているので分かりやすいはずです。ただし、トイレの形状によっては止水栓が見当たらないこともあります。その場合は家の中全体の元栓を閉じなければいけません。マンションなどの集合住宅の場合は玄関の横にあるパイプシャフト内に、戸建てなら宅地の中の地面にあるので確認してみてください。止水栓はマイナスドライバーで時計回りに回せば閉めることができます。もし、固くて閉められそうにない場合は無理に回すことはやめましょう。配管自体を破損してしまう可能性があるので、難しそうなら家全体の元栓を閉めるようにします。
また、築10年以上経過した家の場合、配管が老朽化している可能性があります。その場合は、万が一のことを考慮してタンクにつながる止水栓だけでなく、家全体の止水栓も閉めてから作業をした方が安心です。
基本的な対処法は?
事前準備が終わったらいよいよ作業に入ります。簡単な詰まりの場合はゴム手袋・バケツ(空のものと水が入ったものを1つずつ)・ラバーカップ・火ばさみ・新聞紙を準備します。はじめに新聞紙を床に敷き詰め、便器内の水が飛び散っても汚れないようにしておきましょう。便器の中に異物がある場合は、火ばさみで取り除きます。水の飛び散りを防ぐため、作業は水位が便器のフチよりも10cm以上低くなってから開始してください。次にラバーカップを穴に密着させて当て、ゆっくりと押したり引いたりを繰り返します。
ポイントはラバーカップのフチは便器に付けたまま繰り返すことです。何度か繰り返し水が引けば完了となります。最後にバケツの水を流しておしまいです。ラバーカップだけでは解消できなかった場合は、お湯で異物をふやかして流す方法もあります。準備するものは便器の半分くらいのぬるま湯・重曹4分の1カップ・穀物酢2分の1カップです。目に見える異物を取り除き、重曹・穀物酢・ぬるま湯の順番で便器に流し入れていきます。その後、途中でラバーカップを使用し詰まりが解消されているか確認しながら、1時間程度放置して流しましょう。
時間が経過しても詰まりが解消されなければ、下水や配管自体が原因の可能性があるので業者に相談することがおすすめです。ちなみに、便器に入れるのは、ぬるま湯でなければいけません。熱湯を入れると陶器でできている便器が割れてしまう可能性があります。便器にひび割れが生じると、買い替えをしなければいけなくなるので注意してください。
専用の道具がなければ家にある道具で応用する!
自宅にラバーカップが準備されていれば対処できますが、準備していなかった時にできる応急処置の方法があります。ひとつはペットボトルを使用する方法です。500mlの空のペットボトルを準備して、底から3cm程度をハサミやカッターで切り落としておきます。切ったフチでけがをすると危険なので軍手やゴム手袋などを着用しましょう。作業する際はゴム手袋を装着します。フタを外してフタ側を持ち、便器の穴にペットボトルを差し込んでください。
後はラバーカップの時と同じようにペットボトルを押したり引いたりするだけです。はじめは難しいかもしれませんが、コツを覚えると簡単です。針金ハンガーを使用した方法もあります。まず、針金ハンガーを伸ばして先端に輪っかができる形にします。この形にすることでワイヤーブラシのような役割をしてくれるのです。輪っかになっている方を便器の穴に差し込み、動かしながら原因の異物がないかチェックします。触った感触があったらそのまま異物を崩しながら押し込んでいきましょう。
この作業をしているうちに水が流れ始めたら成功です。流れ始めたからといって一気に水を流すと、再度詰まってしまうことがあります。確実に原因を取り除けたか確認するためにも、バケツの水を少しずつ流していくと安心です。空のペットボトルや針金ハンガーがない場合は、ゴム手袋を着用した手にビニール袋を2~3重にして装着する方法もあります。ビニール袋の中で拳をつくり、ラバーカップと同じ要領で押したり引いたりしましょう。すき間がないように拳を入れると効果的です。
まとめ
トイレが詰まったら、今回紹介した方法を試してみてください。基本的な対処法と専用の道具がなくてもできる対処法を紹介しましたが、どちらも作業前の準備を忘れてはいけません。また、周辺の汚れを最小限に抑えるために、床には新聞紙を敷いておきましょう。
ただし、対処しても解消されない場合は、無理に作業を続けても悪化してしまう可能性があります。自分では難しいと感じたら、業者に相談した方が確実です。